私たちの想い

サービス開始までのあゆみ

●任意団体から始まった子どもたちとの関わり

2011年、東日本大震災をきっかけに学生主体のボランティア団体として発足し、10年に渡り子どもたちと一緒に最高の夏休みを作ってきたのが、子ども交流プロジェクト「僕らの夏休みProject」です。

 

岩手県の30の小学校で開催されているこのイベントでは、首都圏の大学生がチームごとに準備した選りすぐりのレクリエーションを通じて、子どもたちが世代間コミュニケーションを行い、心も身体も思いきり動かして遊びます。

 

震災当時は『笑顔を失ってしまうかもしれない子どもたち』のためにがむしゃらに始まったボランティアでしたが、それから何度も方向性を見直し、地域の方々と関わりながら、その時その時の子どもたちに伝えたいことを考えながら活動を続けてきました。

 

夏休みという誰もがワクワクする時間を入り口に、

「好き!」

「できる!」

「やってみたい!」

という子どもたちの前向きな気付き・アクションを生み出すのが、今の僕らの夏休みProjectの強みであり、もっとも大事にしていることです。

●「やりたいことなんてないよ」中学生の声

僕らの夏休みProjectが活動8年目を迎えたある日、一人のスタッフが以前、活動を通して一緒に遊んだある子どもに出会います。

 

中学生になったその子と話す中で将来の話題になり、今後の展望を聞くと

「何にもやりたいことなんてないよ」

「自分は頭が悪いし、どうせそんなすごいことはできない」

「進路は『〇〇高校でいいや』って思ってる」

という言葉がこぼれました。

 

その子は1年生〜6年生まで毎年僕らの夏休みProjectに参加し、大学生のお兄さんお姉さんと仲良く楽しく交流している様子を見ていたからこそ、この時の言葉は忘れることができません。

 

前向きで明るく、大学生との関係性も深かったはずの子どもでさえ、

年齢が上がり新しい学生生活を送る中で

周りと比べられ、自然と自分の立ち位置を意識し、

まだ見ぬ未来が広がっていることに気づかないまま、

自分の能力に限界を決めてしまう。

 

だとしたら、

 

私たちは子どもたちが自分のことを認め、こんなことに挑戦をしたい!と一歩を踏み出せる社会を目指しているのに、一体今まで何をしてきたのだろうか。

もちろん、子どもたちは活動を通して様々な笑顔を見せてくれていますが、

私たちにできることは本当にここまでなのか?と悔しい思いがこみ上げました。

●自信を育み挑戦を支えるには日常のサポートから

年に1回のイベント形式ではまだ足りない!と気づいた私たちがたどり着いた答えが、

 

『子どもたちの進路選択に寄り添うサービスをつくる』

『大学生メンバーの姿は子どもたちのロールモデルになるため、

 大学生メンバーの進路や描く未来をより応援する』

『子どもたちの日常生活に寄り添うサービスをつくる』

 

というものでした。

 

1つ目は「僕らの出張!ミライ会議」の開始によって、

2つ目は活動体制の整備や内部コミュニティの充実によって、

それぞれ実現しています。

このたび新たに始まった「僕夏せんせい!」サービスは、3つ目の目標を達成するためのものです。

 

『勉強』という子どもたちのもっとも身近で、苦手に思われがちで、そして後述するように「自信」に直結するコンテンツを取り扱うことで、子どもたちの小さな変化に気付き、必要な時には声をかけ、そして講師の姿から未熟でも果敢に未来に向かっていくロールモデルを提示していく。

そんな、勝手かもしれないけれど想いのこもったサービスが、「僕夏せんせい!」です。

僕夏せんせい!を始める3つの社会的背景

①子どもたちの自己肯定感は、年齢を重ねるごとに緩やかに減少していく

引用:2015〜2017年に、東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所が共同で実施した親子パネル調査(同じ親子を毎年追跡する調査)から

②学力は子どもたちの自己肯定感に直接的に影響する

引用:日本の子供たちの自己肯定感が低い現状について資料4(文部科学省提出資料)※第38回教育再生実行会議(平成28年10月28日)の参考資料2

③地域によっては子どもたちに見える将来像が限られてしまう場合も

私たちが活動をしてきた岩手県の沿岸部には4年生大学がなく、子どもたちの想像する「将来の自分像」には「大学生」が入ることは少なかったが、僕らの夏休みProjectで大学生と交流するようになり「お兄ちゃんと同じ大学に入って勉強したい!」と子どもたちが口にするようになったと、小学校の先生方から聞いたことがあります。

 

最終的にどんな決断をするかは子どもたち次第。

 

それでも、ことばが行う活動を通して子どもたちが幅広い選択肢を知り、広がった未来の中から本当に選び取りたいものを見つけ、そしてその憧れの気持ちが、普段の学校生活や勉強に対する新たな意欲につながってくれるのであればこれ以上のことはないと考えています。

サービス開始に関するnote